浅草寺の雷門は「大提灯」だけじゃない!由来・歴史や「天龍・金龍」から周辺地図まで画像たっぷりに紹介

雷門

こんにちは!神社やお寺巡りが大好きなサッシです。

浅草寺と言えば、真っ赤な「雷門」ですよね。でも・・・なんと「雷門」は正式名称ではないんですよ!

今回は由来・歴史から「龍」のヒミツまで、以下の内容で「雷門」を画像たっぷりに紹介します!

  • 雷門の由来・歴史
  • 名物の「大提灯」について。龍がいるって本当!?
  • 雷門は仲見世通りの前?後?
  • 地図やアクセス(最寄り駅)



浅草寺の雷門について【由来・歴史】

まずは、「雷門」についてかんたんに紹介しますね。

雷門の由来

雷門は浅草の「浅草寺」というお寺にある門です。すみません、当たり前ですが念の為そこから言わせてください(笑)

美しい朱色で堂々とそびえ立つ総門(=通りに面した正門)である雷門は、文字通り浅草寺の顔とも言える存在です。

雷門
▲高さは11.7m

ほぼ100%の人が「雷門」と呼んでいますが・・・実は正式名称ではないって知ってましたか!?

正式には「風雷神門(ふうらいじんもん)」なんです。(境内から大提灯を見ると書いてありますよ)

風雷神門

そう。有名な神様「風神」と「雷神」がその由来なんですね。

大通り側から見て、左に「雷神」さん、右に「風神」さんがどーんと構えています。

雷神像
▲雷神(左)
風神
▲風神(右)

ミニクイズですが、この「雷神」と「風神」はどっちが背が高いと思いますか?

正解は・・・「風神」です!

以下のように、ちょび〜っとの差で風神が高くなっています。超マニアックですね(笑)

  • 「雷神」・・・2.09m
  • 「風神」・・・2.18m

風神・雷神には、風害・水害からお寺を守ってもらったり、五穀豊穣を祈る意味が込められているそうですよ。

また、雷門には風神・雷神に加えて「2体の龍の化身」もいらっしゃるんです。

大通り側から雷門を見ると左右に「風神・雷神」なんですが、境内から見ると実は左右に居るのは「天龍・金龍」なんですよ!

天龍像
▲天龍像(左)
金龍像
▲金龍像(右)

「風神・雷神」だけだと思っている人が多いので、ちょっと意外ですよね。

昔は火事が多くてお寺もよく焼失していたので、水を司る神様である龍神に雨を降らせてもらう祈りを込めているそうですよ。

以下のように、天龍像は「男性像」で金龍像は「女性像」となっています。

  • 天龍像(男性の姿)・・・「高さ」2.93m・「重さ」250kg
  • 金龍像(女性の姿)・・・「高さ」2.74m・「重さ」200kg

雷門の歴史

雷門の歴史は古く、最初は平安時代くらいに建てられたと言われているようです。浅草寺の公式サイトによると、以下のように説明されていますよ。

その創建年代は詳らかではないが、平公雅が天慶5年(942)に堂塔伽藍を一新した際、総門を駒形に建立したと伝わる。

– 浅草寺 公式サイト –

建てられて以来、なんと雷門は火事で何度も焼けているそうです。

度重なる再建を経て、今の形になったのは戦後の1960年。パナソニック(当時は「松下電器産業」)の創業者である松下幸之助さんにより「雷門」と「大提灯」が寄進されて現在の姿になったという歴史があります。

大提灯 定礎

今や海外からの観光客がひっきりなしに訪れて記念撮影をしていく、東京を代表する名物スポットになっていますね!



名物の「大提灯」の大きさや高さは?龍がいるって本当!?

雷門の象徴といえば、風神・雷神に挟まれて真ん中にある「大提灯」です。

雷門

高さは3.9m、幅は3.3mで、なんと重さは700kg!すごい存在感ですよね〜。

もしも揺れると危険なので、台風などの強風時には畳まれることもあるんですよ。

この真っ赤なジャンボ提灯なんですが、実は「龍が隠れている」って知ってますか?

ほとんどの人は素通りしてしまうんですが、大提灯の「下」を見てみてください。

なんと立派な龍の彫刻が施されているんです!

龍の彫刻

名仏師「渡邉宗雲」さんが彫った美しい龍の模様が楽しめるので、ぜひチェックしてみてください。観光客の皆さんが記念撮影している中で大提灯の真下に潜り込むのは、ちょっと恥ずかしくはありますが(笑)

ちなみに、この大提灯は10年ごとに新しくなっているんですよ。前回が2013年だったので、次は2023年の予定となっています。



雷門は仲見世通りの前?後?

浅草寺には多くの「門」があるので、初めての人は以下のように困ってしまうことがあるそうです。

雷門は初心者さん
雷門って、あのお店がいっぱい並んでる「仲見世通り」の前にある門?それとも後のやつ??
 
はい。答えは「前」です!

大通り(雷門通り)から浅草寺に向かっていって、道路に面している最初の門が「雷門」です。

雷門

そして、雷門を通って仲見世通りを過ぎたあたりに出てくる門が「宝蔵門」ですよ。

宝蔵門

ちなみに、仲見世通りは夕方にはシャッターが降りますが、雷門は24時間ずっと開いていますよ。



雷門への地図・アクセス(最寄り駅)

雷門へ行くには「地下鉄」がおすすめです。

最寄り駅は以下のどちらかですね。

  • 東京メトロ銀座線「浅草駅」(1番出口)
  • 都営浅草線「浅草駅」(A4出口)

都営浅草線「浅草駅」より東京メトロ銀座線「浅草駅」のほうが若干近いですが、どちらからも歩いて2〜3分で雷門まで行けますよ。

浅草駅
▲都営浅草線「浅草駅」

東武スカイツリーライン「浅草駅」や つくばエクスプレス「浅草駅」からも歩けますが、ちょっと遠いです。(徒歩5〜10分くらい)

周辺の地図はこんな感じ(↓)になっています。

浅草地図

ちなみに「雷門」はこの辺りの地名にもなっているんですよ♪



まとめ

最後に、今回の「雷門」のポイントをまとめて並べておきますね。

  • 正式名称は「風雷神門(ふうらいじんもん)」
  • 門の左右には「風神・雷神」(大通り側)と「天龍・金龍」(境内側)が居る
  • 大提灯の下には「龍」が掘られている
  • 最寄り駅は東京メトロ銀座線「浅草駅」か都営浅草線「浅草駅」

朝から晩まで観光客でいっぱいですが、さすがに昼間よりは早朝や夜の方が空いていますよ。

浅草寺の「おみくじ」についても別記事でまとめているので、ぜひ読んでみてくださいね。

浅草寺