「人間とは何か?」って聞かれたら・・・バシッと答えられますか?
まぁ哲学的議論はそれが好きな方々にお任せするとして、幸せに生きるためにたま~にふと考えておくと良いと思うんです。ふとんの中とか、お風呂の中とか、帰りの電車の中とかで。
相田みつをさんじゃないですが、だって僕ら人間ですからねっ!どーん!
絶対唯一の正解を定義しなくても自分なりの「人間とは何か?」を心に据えておくこと。
これって幸せな人生の指針になってくれると思うんです。
そこで、このページではウィキペディアの「人間」をさらにカンタンに要約してみることで、「人間」の定義をめっちゃくちゃ分かりやすくしてみようと思います。
迷いなく生きていくために、あなたの自分なりの「人間とは何か?」を決める手がかりになれば幸いです。
人間とは何か?「人間」の定義の冒頭の部分
では、まずは冒頭の部分からです。
ウィキペディアだとこんな感じ
ウィキペディアで「人間」って検索して、最初に出てくる数行ですね。
・人のすむところ。世の中。世間。人が生きている人と人の関係の世界。またそうした人間社会の中で脆くはかないさまを概念的に表すことば。
・(社会的なありかた、人格を中心にとらえた)人。また、その全体。
・ひとがら。「人物」。
箇条書きでこんなふうに書かれています。
う~ん、小難しいですね。
かんたんに言うと?
では、分かりやすく言い換えてみましょう。
「生き物の種類の1つとしての『ヒト』というより、『どんな時代に、誰とどこでどう生きているか』とか『どんな性格・どんな人なのか』が大切な存在。」
こんなふうに言えるんじゃないでしょうか。
例えば、僕は「ネットが世界を変え始めた21世紀に、日本という経済的先進国の離島で、妻と3人の娘と毎日好きなことにチャレンジしてワクワク楽しく暮らしている」とか「とにかく作品を作るのが好き。細部まで丁寧にやるのは大好きだけど、細かいことをうだうだ言ってるのは大嫌い」とか。そんな感じです。
あなたはどんな感じですか?
1.概説
では、お次は「概説」です。
ウィキペディアの本文の最初のところですね。
ウィキペディアだとこんな感じ
え~と、ウィキペディアによると、
関係性を重視して「人‐間(あいだ)」という名称があてられたとされている。 旧約聖書の『創世記』において、人間はすべて神にかたどってつくられた(「神の似姿」)、とされ、身分や性別に関係なく、人間であれば誰であっても神性を宿している、とされた。 アリストテレスは著書『政治学』において、人間とは、自分自身の自然本性の誠意をめざして努力しつつ、ポリス的共同体(つまり《善く生きること》を目指す人々の共同体)をつくることで完成に至る、という(他の動物とは異なった)独特の自然本性を有する動物である、と説明した。キリスト教では、旧約聖書の創世記で示された「神の似姿」という考え方が継承され、平等が重んじられ、一番大切なのは(自分だけを特別視するような視点ではなく)「神の目線」「神の視点」だとされるようになった。
また、
「人間らしさ」について説明する方法は幾通りもあるが、「言葉を使うこと」「道具を使うこと」などはしばしば挙げられている。
だそうです。
ひぃ~難解!
かんたんに言うと?
では、小学生でも「あ~なるほど」ってなるくらいにかみ砕いてみましょう。
「言葉とか道具を使うところが、動物っていうより人間っぽい。アリストテレス的には、本能を発揮するのは大事だけど、他の人とお互いさまの心で話し合って仲良く暮らすことこそ人間らしいんだよ。キーワードは『関係性』。(ちなみに、旧約聖書とかキリスト教的には人間のモデルは神。)」
こんな感じではないでしょうか。
一人で生きているんじゃなく、お互い様。どうぞどうぞの心が人間のポイントなんですね。
そこんとこ、ダチョウ倶楽部の人気ネタ「どうぞどうぞ」は哲学的核心を突いていたんですね(笑)
2.人間観の遷移
続きましては、「人間観の推移」です。
・・・が。
ここは歴史の変遷なので、バッサリとカーーーット!
要約は、何でもかんでも全部触れずに、まず大枠から必要なとこだけ拾い上げるのがコツです。
まぁ超大雑把にまとめますと、「人間っていう考え方は、古来より神をキーワードにヨーロッパで発達してきたけど、中世くらいから科学の進歩によって『心と体』で捉えるようになってきて、『精神的存在』として注目されてきたよ。(生物学的にはヒトは微生物の進化形)」って感じですね。
3.教育と人間
お次は「教育と人間」です。
ウィキペディアだとこんな感じ
『論語』の陽貨篇第十七には右のように書かれている。「子曰く、性、相近きなり。習い、相遠きなり」 (意味:師は言われた。人間は、生まれつきの性質は同じようなものであるが、習い(=教育、しつけ)によって、大きく異なってゆくものだ。)
ジャン=ジャック・ルソーは「植物は耕作によりつくられ、人間は教育によってつくられる」と述べた。
カントは『教育学講義』において「人間が人間となることができるのは、教育によってである」と述べた。
現代でも日常的に「人は教育によって人間になる」「人は教育によってのみ人間となる」「しつけと教育によって人間になる」「教育によってヒトが人間になる」 といったことが多くの人々によって言われ続けている。
だそうです。
僕、実はこの辺りの内容が専門なので、大学の時にイヤというほどやりましたw
かんたんに言うと?
ここは文字通りかんたんですね。
「人間とは、後天的要素が大きい生き物。以上。」
家族や友達、その他大勢の方と交わる中でヒトから人間になっていくとも言えますね♪
友だち、大事!
4.性質
お次は「性質」についてです。
ウィキペディアだとこんな感じ
まず、ウィキペディアの記述を引用してみましょう。
「人間らしさ」(人間の特徴)の説明のしかたはいくつかあるが、言葉が使え 言葉でコミュニケーションをすること、文化を持つこと(そしてそれを仲間や子に伝えること)、道具を使い道具を作ること、などが挙げられる。
人間の特徴のひとつは、言語を現在ある様な状態で使用し、自分の心の中で言語を用いて考え、以て互いの意思疎通を図ることにある。-中略-
道具を作り利用する能力が他の生物よりも長けていることも挙げられる。現在では機械装置といった高度化した道具を作り利用する事で、ほぼ他の生物が生存不可能な極限環境でも生活することができるまでになっている。ただし極限環境での生活は一般に負担が大きいため(コスト等)、大抵は着衣のみの調節で生活可能な地域に分布している。
長いので、だいぶ中略しました。
中略の中では、「文字・言語」「論理」「好奇心」「精神」あたりがキーワードになってますね。
精神ついでに、瞑想や内観にも話が及んでます。
む~難解。
かんたんに言うと?
では、幼稚園生でも分かるくらいかんたんにしてみましょう。
「人間って、言葉を使ってお手紙書いたりして、遠くの友達や今ここに居ない人に気持ちを伝えられるんだよ。自分のことも他の人のことも知りたがりだし、他の動物と違って道具を使って道具を作ることもできちゃう。」
こんなふうに言えるんじゃないでしょうか。
うちの中学生の長女や小学生の次女がテーブルにメモを書き置きするのは文化、三歳の三女がピカソ的な絵でお手紙くれるのは文化の一歩手前ってとこでしょうか♪
5.歴史
さて後半戦。
続きましては「歴史」です。
ウィキペディアだとこんな感じ
まずはウィキペディアでは?
現生人類は、アフリカで生まれ、その生息範囲を次第に広げ、中近東を経由してヨーロッパやアジア、さらに氷河期などの気候の変動も影響して南アメリカまで到達した。6000-5000年前にもなると、世界の様々な地域で農業が始まり、同時期に文明が発生した。そして、文明は範囲を広げ、現代ではヒトはそのほとんどが文明の下に暮らすようになっている(初期の文明としてはナイル川、ユーフラテス川、インダス川、黄河流域に発生したものが有名ではあるが、これらの地域のみで文明が発生したとする「世界四大文明」という概念はほぼ否定されている)。
こんな感じ。
うん、ここは意外と読みやすいですねw
かんたんに言うと?
まぁそんな難しくも長くもなかったですが、一言にまとめましょうか。
「人間って、アフリカ生まれらしいよ。(教科書で習った世界四大文明説って、ちょっと怪しいらしいよ。)」
正確には、アフリカのどこで誕生したんでしょうね。
6.生活
では、「生活」の項目です。
さっきの「歴史」よりちょっと長めです。
ウィキペディアだとこんな感じ
ウィキペディアによりますと、
生活について言えば、人類史を概観すると、人類は もともと採集・狩猟生活を送り、その後農業を開始し、やがて本格的に工業も行うようになった、ということになる。
生活は、民族ごとに差異が大きく、気候でも生活方法は異なる。
-中略-
現在、人間が住む地域は、極地を除き、地球上全ての地域である。アジアの人口が過半数を占め,その中でもインドや中国の人口が特に多く、およそ3分の1を占める。
とのことです。
中略のところでは、民族ごとに生活が異なる具体例として「中国では四川料理とか上海料理あるよ」、「ヨーロッパではスローライフとか人気あるよ」みたいな感じのことが載ってます。
かんたんに言うと?
では、もっとかんたんに言ってみましょう。
「人間って、地球上のほぼどこにでも住んでて、民族や地域によって暮らし方は様々だよ。(ちなみに、歴史的には狩猟採集→農耕→工業って感じに変わってきたとこが多いよ)」
こんな感じでしょうか。
仕事目的とはいえ、南極にだって住んじゃいますからねー。
7.人間の特徴と人間論
いよいよあと二つです。
お次は「人間の特徴と人間論」です。
ん~もう難しそうw
ウィキペディアだとこんな感じ
ウィキペディアでは、
人類を他の生物種から際立たせる特徴は幾つかある。最もよくかつ古くから指摘されるものは言語能力の発達、それによる豊かなコミュニケーション、および思考の能力である。知性を持つ生物は人間以外にもあるという指摘はあるが、言語の使用が人間が人間らしい共同体を持つことを可能にしたことは確かであろう。共同体は相互の信頼関係、上下関係など緊密な人間関係によって成り立っている。
-中略-
なお、人間は貨幣経済によりその生産力を貨幣単位に換算し、この単位を消費することで遊ぶことが出来る。
人間を活動面から特徴付けている要素として、この遊びに注目する学問も多い。詳しくは遊びの項を参照されたい。
んんんんん、小難しいし、長い。自我とかアイデンティティの話も出てきましたよ。
かんたんに言うと?
では、もっとかんたんに短くしてみましょう。
「人間は言葉を使って他の人と仲良くなったり、ケンカしたりするよ。他の人が『自分をどう思ってるか』って気にするのは人間ならではだね。動物と違って、成長のためとか関係なく遊ぶのも特徴だよ。」
だいたいこんな感じになりますね。
さきほどの中略の中に、
人間は「他の人の心の中で自分が確かに生きている」と感じられると喜びを感じ、「他の人の心の中に自分がいない(死んでしまっている)」と感じると苦しむのである。
という一節があるんですが、これはいいフレーズだな~と思います。
僕は、「ただいまー」って家に帰って、家族が自分の帰りを楽しみにしててくれたのが伝わる瞬間とか、すごくこれ感じますね。
「誰かによって誰かの心が動く」という点に注目すると、「共感」は人間の大きな要素なんだろうなーと思います。
8.人間の線引き
最後です。
8項目めは、「人間の線引き」です。
んー堅苦しそう。
ウィキペディアだとこんな感じ
線引き、差別、区別
近代以前の言語では、日本語の「人間」に相当する表現が、現在の「自由人」の意で用いられ、筆者自身はそのことを意識さえしていない、ということもあった。つまり、奴隷や農奴などの存在が自明当然のこととして扱われ、人間と言う時に彼らが除外されていたことがあるのである。-中略-
現代では、非人道的なことを行う人、モラルに欠ける人などのことを「人間ではない」「動物にも劣る」と表現することがある。-後略-
ん~長ったらしいです。
中略のところでは、人種差別等に話が及び、「鬼畜」「非人」「アヴェロンの野生児」なんかの単語も出てきています。
後略のところでは、コンピュータと人間の境界という現代・近未来の話題が上っています。
かんたんに言うと?
では、ごくごくかんたんに要約してみましょう。
「人間っていう言葉は、必ずしも『全ての人』を差しているわけでもないよ。自分の仲間を『人間』、仲間じゃない人たちを『人間じゃない』って考える傾向があるよ。(コンピュータとか宇宙人と人間の境界線は、これからどうなるだろうね。)」
こんな感じに言えるんじゃないでしょうか。
「人類皆兄弟」と思える人と思えない人、思える場合と思えない場合があるのが難しいところですね。
そう思うと、沖縄の方言の「いちゃりばちょーでー(=一度会ったら皆兄弟)」はすばらしい言葉だなーと思います♪
「人間とは何か?」の究極の定義、できました!
ではでは!
いよいよウィキペディアの「人間」の説明項目の要約を全部まとめて、「人間とは何か?」をシンプルに言い表してみましょう!
まず、今回の各項目の内容を並べてみると以下のようになります。(ちょっと細かいので、飛ばしてくれてもokです!)
- 「生き物の種類の1つとしての『ヒト』というより、『どんな時代に、誰とどこでどう生きているか』とか『どんな性格・どんな人なのか』が大切な存在。」
- 「言葉とか道具を使うところが、動物っていうより人間っぽい。アリストテレス的には、本能を発揮するのは大事だけど、他の人とお互いさまの心で話し合って仲良く暮らすことこそ人間らしいんだよ。キーワードは『関係性』」
- 「人間っていう考え方は、古来より神をキーワードにヨーロッパで発達してきたけど、中世くらいから科学の進歩によって『心と体』で捉えるようになってきて、『精神的存在』として注目されてきたよ。」
- 「人間とは、後天的要素が大きい生き物。以上。」
- 「人間って、言葉を使ってお手紙書いたりして、遠くの友達や今ここに居ない人に気持ちを伝えられるんだよ。自分のことも他の人のことも知りたがりだし、他の動物と違って道具を使って道具を作ることもできちゃう。」
- 「人間って、アフリカ生まれらしいよ」
- 「人間って、地球上のほぼどこにでも住んでて、民族や地域によって暮らし方は様々だよ。」
- 「人間は言葉を使って他の人と仲良くなったり、ケンカしたりするよ。他の人が『自分をどう思ってるか』って気にするのは人間ならではだね。動物と違って、成長のためとか関係なく遊ぶのも特徴だよ。」
- 「人間っていう言葉は、必ずしも『全ての人』を差しているわけでもないよ。自分の仲間を『人間』、仲間じゃない人たちを『人間じゃない』って考える傾向があるよ。」
はい。では、それをさらに要約してみましょう。
すると・・・「人間とは何か?」への答えは、こうなります!(↓)
おおっ・・・究極の「人間」の定義、できました。
どの動植物や微生物や鉱物とも違うし、コンピュータとも宇宙人とも違う。
生まれただけじゃ足りなくて、環境によってはじめて人間になっていく。
「である」より「なる」存在であると言えるみたいですね。
なるほどー。
人間とは何か?それは、「人間らしさを感じさせてくれるもの」
そう考えると、ブログってすごく人間らしいなーと気が付きました。
パソコンやスマホという道具によって言葉を使って記事を作って、目の前に居ない人や検索で見つけてくれた人にメッセージを届ける。
そして、自分ひとりじゃ意味なくて、誰かに読んでもらってはじめて価値が生まれる。
・・・まさに、人間の定義そのものじゃないですか!
う~ん、すごい発見かもw
僕はブログを書くのが大好きなんですが、それはもしかしたらブログは「人間らしさ」を感じさせてくれるものだからかもしれないですね。
あなたにとって、人間らしさを感じさせてくれるものって何ですか?
今回まとめてみた「人間とは何か?」の定義が、あなたらしさを発見するヒントになればうれしいです。
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