ご夫妻?ご夫婦?夫妻と夫婦の違いとは?敬語から意味・使い方まで、3つの使い分けポイントをズバッと解説!

夫妻夫婦

こんにちは!夫婦でブログを運営しているサッシです。
(このブログとは別ブログで)

「夫妻と夫婦の違いって何?」と聞かれたら、ハッキリ答えられますか??

う〜ん、「夫妻」は堅苦しくて「夫婦」の方が柔らかいとか・・・そんな感じ?
夫婦喧嘩とは言うけど、夫妻喧嘩とは言わないよねぇ・・・。

あ、「〜さんご夫妻」みたいな言い方するね。

 
うんうんうん。なんとなくそんな感じですよね。僕もです(笑)

なんかモヤっとした理解で気持ち悪いので、そこんとこハッキリさせましょう!

このページでは夫婦でブログを運営している僕が「夫妻と夫婦の違い」をバシッと紹介します。

ずばり3つの使い分けポイントがあるんです♪



夫妻と夫婦の辞書的な意味の違いはあるの?(ふさい・ふうふ・めおと)

そもそも、夫妻と夫婦は別の言葉なのか?

そこをまずサクッと確かめておきましょう。

事典によると、以下のように定義されていますよ。

夫婦(ふうふ、めおと)とは、適法の婚姻をした男性と女性[1]。妻夫(めお)、夫妻(ふさい)とも言う。男性を夫と呼び、女性を妻と呼ぶ。

– wikipedia | 夫婦 –

うん、辞書的な意味では一緒ですね!

夫妻も夫婦も、意味的には”結婚してる男女”でok!

なるほどね~。

ベンチで空を眺める夫婦

 

でも、「夫婦喧嘩」とは言うけど「夫妻喧嘩」とは言わなかったり。

何かしら違いがやっぱありますよね。

今回はそこのところ、ハッキリとさせてみましょう!

夫妻と夫婦の違いとは?3つの使い分けポイントで敬語・使い方もマスター!

辞書的には意味は同じでも、実際はやっぱり何か違う使い方をしている「夫妻」と「夫婦」。

ではでは、その違いをハッキリさせていきましょう!

「夫妻」と「夫婦」を使い分ける3つのポイント

それはズバリ、こちら!

夫妻と夫婦を使い分ける3つのポイント
  • 前後関係 (言葉の組み合わせ)
  • 主語の人称 (文の主役が誰かということ)
  • 丁寧さ (敬語的に使うかどうか)
これら3つの点で夫妻と夫婦の使い分けは決まってくるんです!

え~と、これだけだとちょっと分かりづらいですよね。

それぞれ、具体例をつけてもうちょっと紹介しますね♪

前後関係 (言葉の組み合わせ)

ハートの形に抜き刈られた草の垣根

まずは「前後関係」ということ。

これは、「言葉の組み合わせ」と考えてもらってokです。

つまり前後の言葉との関係で「夫婦」と「夫妻」のどちらを使うかが決まるという意味です。

例えば「おしどり○○」と言うならば、

  • おしどり夫婦・・・〇
  • おしどり夫妻・・・×

ですよね?

他にも、「仮面夫婦」とは言うけど、「仮面夫妻」とは言わないですよね。「仮面夫妻」って、なんかカッコイイけどw

○○を前に持ってきて、「○○別姓」だとどうでしょう?

  • 夫婦別姓・・・〇
  • 夫妻別姓・・・×

ということになりますよね。

「夫婦漫才」は自然だけど、「夫妻漫才」はたぶん一度も耳にしたことありませんよね?「夫妻漫才」だとなんか堅苦しくて面白くなさそうだもん(笑)

こんな具合に、前後の言葉との組み合わせで「夫妻」と「夫婦」の使い分けは決まってきます♪



主語の人称 (文章の主役が誰かということ)

木にハートのしるし

次に、「主語の人称」です。

これは「文章の主役が誰か」ということと思ってもらえばokです。

例えば、自分たちのことを言いたいときは「夫妻」ではなく「夫婦」を使います。

  • “私たち夫婦は昔から~” ・・・ 〇
  • “私たち夫妻は昔から~” ・・・ ×

このように主語が一人称、つまり「私たち」などが文の主役のときは「夫妻」とは言わないんです。

“うちの妹夫婦”のように、身内が主役の場合も同様ですね。

でも、反対に“○○さん”などについて言うときは「夫妻」が使われます。

  • “中村さん夫婦は昔から~” ・・・ ×
  • “中村さんご夫妻は昔から~” ・・・ 〇

○○さんのような、いわゆる三人称が主役の場合。「夫婦」を使っても意味は伝わるんですが、マナーとして基本的に「夫妻」を使いますね。

まぁ、親しい者同士の会話ならどっちでもokでしょうw

丁寧さ (「〜さんご夫妻」など、敬語的に使うかどうか)

空にハートの形の雲

最後の3つ目のポイントは、「丁寧さ」です。

これは、「敬語的に使うかどうか」と考えてもらえればokです。

公式な状況だったり、目上の相手に対するときは「夫婦」より「夫妻」が使われます。

例えば、対象が”先生”の場合。

  • “グーグル先生夫婦のおかげで~” ・・・×
  • “グーグル先生ご夫妻のおかげで~” ・・・〇
こんな風に、「ご」も付けて「ご夫妻」の形で使うのが一般的です。

「夫婦」よりも「夫妻」の方が丁寧でフォーマルな表現と思っておけばokでしょう。

「ご夫婦」も決して間違った言い方ではありませんよ!

ちなみに”○○様”と一緒に使うときは、

  • グーグル様ご夫妻・・・〇
  • グーグルご夫妻様・・・×
となりますので、ご注意を!



まとめ

ことばの意味は、辞書的には一緒である「夫妻」と「夫婦」。

  • 前後関係 (言葉の組み合わせ)
  • 主語の人称 (文の主役が誰かということ)
  • 丁寧さ (敬語的に使うかどうか)
暮らしの中では、実はこんな3つの点で違う使われ方をしているんですね。

たしかに、うちは「夫婦ブロガー」ではありますが、「夫妻ブロガー」って言うとなんか変な感じしますよね。なんか負債とかありそうで(笑)

この3つのポイントを押さえておけば「夫妻」と「夫婦」の使い分けはバッチリですよ♪